76 SUMMITで当日限定で発売されたWhiz×Submerge T-SH。
デザイナー関 智行氏(以下 関さん)により1987年から2007年の20年間をTARとして活動の後、
ブランド名をSubmerge TAR Navigationに改め、現在も活動を続ける
まさに東京のストリートシーンにおける最初の頃のブランドだと思います。
僕のTARとの出会いは18歳の服飾専門学校1年の時でした。
クラスの友達が着ていたTAR TARというブランドネームを見てターターって何?みたいな感じ。
当時の僕は学校が午後からの授業の日はNOWHEREに立ち寄ってから授業に行くような生活を送っていた
のですが、その友達の「口コミ」からTARの魅力に取り憑かれるまでに時間はかかりませんでした。
あとで考えても学年でTARを着ていたのが僕に教えてくれた友達1人だけだったので彼と出会って
いなかったらTARの存在を知らないままでいたかも知れません。
現代のようにネットなどで簡単に情報が手に入る時代ではないのでTARを買えるSHOPを探すのがこれまた大変。
友達の情報で吉祥寺のSHOP33で売っていることは分りましたが商品がまったくない。
そして毎日のように「TARの商品は何か入荷ありましたか?」とお昼休みに電話するのが日課になりました。
なにしろTARを知ったのはいいけど、肝心のアイテムをひとつもまだ持っていないという時期が
数ヶ月も続いたのです。。。
そんなこんなで序所に僕の電話帳に少しずつTAR取り扱い店舗の情報が増えると同じくして
MIRACLEやTAR LAB(*1)の存在を知り、お店に通うようになりました。
MIRACLEには週2〜3回、ラボには月1〜2回は遊びに行っていたと思います。
東京で仕事をするようになってからはTAR LABに行く頻度も減ってしまいここ数年は疎遠になってしまって
いたのですが去年の4月のWhizの展示会(2009AW)で突然の再会、しかも僕のことを覚えていてくれて、
気さくに声をかけてもらいとてもうれしかったです。それから下野さんにお願いをしてもらい
今回のコラボレーションへと繋がりました。
企画段階でも関さんも下野さんも僕がTAR好きだったんだから悔いの残らないように
好きなデザインを遠慮なく言っていいよってことで現在はSubmergeで活動しているにも関わらず
Submergeでは使用されていない羊などの懐かしのロゴを使いたいです!みたいな得意の図々しい
お願いを聞いて頂き今回のデザインを作成していただきました。なので個人的にとても大満足の
思い出に残るTシャツが出来上がりました。
フロント 76羊
SUMMITでお客さんに犬や熊など勘違いされてしまいましたが正解は羊です。
TARの歴史の中で頻繁に使用される象徴的なアイコンの1つで沢山の名作に登場している。
バック ピラミッドブラスター(ピラミッドとラジカセが一緒になっているアイコン)
KLF(*2)からの影響を強く反映しているTARの初期に使われていたレアなアイコンでありながらその後もTARを象徴するのにかかせない、ファンにはたまらないアイテム。実際に僕もこのロゴの入ったアイテムはほとんど持っていないので今回のTシャツで使用することができてとてもうれしかったです。
袖 ⑩YEARSロゴ
TAR 10周年の年に使用されていたロゴをWHIZバージョンにアレンジしてもらいました。
ネーム WHIZ⑩YEARS

TAR 10周年の年に使用されていたネームをWHIZバージョンとして忠実に再現してみました。
いつものWhizの赤ピスが付いている位置ではなくTARのネームが付いていた位置に付いています。
このネームを完コピするにあたり当時のネームの資料やフォントのデータなどを頂きたかったのですが関さんから「武井君ならTAR好きだったんだし生産担当なんだから簡単でしょ?」
「はっはい!」という愛のムチ的なキャッチボールで自力でネームを作成することになりました。当時、何種類か使われていたネームの配色の中からWhizらしい色を組み合わせて、今回の企画のためだけのスペシャルなネームが完成しました。もちろんこのためだけにネームを作ること自体、採算が合う訳はないのですがこういった遊び心だったり姿勢がストリートっぽくて楽しいですね。
左裾にはSubmergeのネームが付いています。
友達同士のネットワークから発信されたクチコミだけが唯一のメディア。
だから他の世界の人はその存在をまったく知らない。だけど、その分着ている人同士に同じコミュニティー
に属しているという強い帰属意識がTARにはあり、それはSubmergeになった現在でも変わらずに関さんへの
憧れ、着ている人同士の結びつきが他のブランドとは比べ物にならないくらい強くあると思います。
そして今回の76SUMMITやZOZOPEOPLEを見ているとWhizもTARのそれと同じものを感じる気がします。
もちろんWhizは口コミ以外の情報ツールを用いている点では比較になりませんが下野さんが好き、
Whizが好きという共通の話題で友達になれるようなブランドが現在、他にどれだけあるかと考えると
Whizはとても希有のブランドの1つだと確信しました。これからもTARのように15年、20年と
本質を失わずにうまくバランスを保ちながら存在していけるようなブランドになれるように
Whizの一員として頑張っていきたいと思います。
そして今回のコラボレーションをきっかけにSubmergeの潜水艦はどういう意味?
どこで手に入るの? KLFって?と興味をもった人はLUMP STAFFが「クチコミ」でお伝えします。
「マスコミ」より「クチコミ」ということで!
追記 僕もKIDSに戻り、ちゃっかりTシャツにサインをしてもらちゃいました。
関さん本当にありがとうございました。

*1 TAR LAB(通称ラボ) 新潟県小千谷市にあるTARのヘッドショップ。
*2 The KLF (Kopyright Liberation Front;直訳名 著作権解放戦線)
英国の2人からなるユニットでハウスシーンで大きな衝撃を残す反面で「著作権解放戦線」
の名の通り、無許可で他人のサンプリングをしてトラックを作成するなど問題を起こした
逸話は数多い。
LUMP TOKYOにて本日発売となりました『WHIZ×STUSSY 10th Anniv. T-SH』の
電話通販を開始致しました。
残りわずかとなっておりますので、本日お越し頂けなかった方は是非この機会をご利用下さい!
LUMP TOKYO ☎03-5785-2644