早いもので今日で3月も終わり明日から4月ですね。
僕は来週から始まる来シーズンの展示会アイテムのコスト出しの真最中でラストスパートに励んでいます。
LUMP SHOPでは春らしい半袖やショーツのデリバリーがいよいよ本格的に始まりました。
COMB PANTSは無地とパッチワークのリバーシブルショーツ。
表面には撥水加工を施した肌触りの良い薄手の綿ナイロン、裏面はパッチワークを施した生地(表地のカラーによって柄が異なります)を採用し気分や服装によって使い分けることができる両A面仕様となっています。
表面
裏面
リバーシブルのアイテムって俗にいう一度で2度おいしいなんて言葉をよく使われたりしますが生産目線で言うと本当にその通りなんですよね。
嫌らしい話、使う生地は実際に2着分必要だし縫製に関しては下手したら同じものを2枚縫う方が簡単なんじゃないかって話になるのに上代はそうも言ってられないのでそこまで反映できない、、、
そんな感じで下野さんと僕の間では"生産あるある"なんて言ったりするまさに
生産泣かせなアイテムな訳です。
というボヤきはこの辺にして今回のリバーシブルのデザイン的な特徴を紹介したいと思います。
裏面のパーチワーク生地にした時に裾に表面の無地が少し見えるように設定してあります。
裾の折り返し部分は下野さんの拘りであえてプレスをかけずふわっとした仕上がりになるようにしてあるのがポイントです。
これにより全体的にやわらかい印象になり着用した時にリラックスした感覚を
与えてくれると思います。
ポケットの袋が表面と裏面で共通仕様になっています。
昨年リリースされたリバーシブルショーツにも同様の仕様が施されていたのですが通常だとポケット袋が両面どちらにも存在するのに対し袋布を共通にすることでポケット袋のボリュームを軽減しリバーシブル特有の着用時のストレスを無くしています。
その分、縫製的にはそれぞれポケットを作ってから合体させたほうが当然シンプルで簡単なのですが共通のポケットにすることで複雑な縫製になってしまうという地味ポイントだったりします。
写真と説明だけだと何だかよく分らないと思うので百聞は一見に如かず!
是非、店頭でチェックしてみてください!
追記
Valleyさんの5周年を記念したアイテムを制作させて頂きました。
今期のLORD JKをベースに過去のコレクションのオリジナルテキスタイルなどを用いてカスタムをしました。
襟裏のUSED バンダナと同様に最初から生地を縫い付けてしまうとデニムのダメージ加工を施した際に生地が変色してしまうため加工後に解体して再構築しています。
そして今回もSURPRISEさんの仕込みと同じく下野さんが1点1点柄位置を決めて裁断しました。
こちらのアイテムはすでに完売してしまったようですがGETされた方はこの追記を見てよりいっそう愛着が湧いてご自身のコレクションに加えてもらえるとうれしいです。