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WHIZ LIMITED 2017 SPRING SUMMER. タイトルは『RIN』。


日本語で言うと『凛』。


海外の人たちにはどういったニュアンスで言えばいいのか難しかったけど今回の作業を進める上で常に頭の中にあったワード『凛』。


凛とする。凛とした感じ。


きっと同じ言語を持つ日本人にしか通じない言葉。


対日本人にだって意味を尋ねられればそれも難しい。


今シーズンは今年の1月の展示会の時に初めて行ったパリで見たこと、感じたことが多く反映されて作られたラインナップ。


初めてのヨーロッパ本土。


想像以上に感じた自分が日本人。いや、アジア人であるということ。


テロ以降の殺伐とした空気感の中僕は展示会場より多く外に出て初めてのパリを感じるため様々なところを出歩いた。


毎日通うホテルと展示会場への道。


ほんの少し違う道を通ってみようと数十メートル外れたら公園沿いに多くのメッセージや花。


道を挟んだ向かいにはテロのメインの場所となったバタクラン劇場があった。


僕ら旅行客でも日常で使用するような普通の場所。


この国にいる以上テロがそう遠くの出来事ではなく日常に潜んでいるということがすぐにわかる距離だった。


様々な名所に行けば明らかにアジア人を狙ったスリや勧誘。


僕らは地下鉄に乗った瞬間自分の子供くらいの二人組みに寄り添われまさかのスリ未遂にあう。


スリが未遂で終わった彼らはすぐに電車を降り閉まるドアを横目に未遂だったことを楽しむかのように笑いあう。


これもきっとこの国の日常。


高級ブティックが立ち並ぶ駅を降りる時には中国語、韓国語、日本語のアナウンスが突然流れ『スリには注意してください』と。


道路には物乞いの家族の姿。


東京でホームレスを見るように誰も気にしてはいない。


10日間程度の滞在ではあったがいろんなことに『なんで?』『なんで?』『なんで?』が付きまとう。


そんな異国での体験が元となり表現したのが今シーズン。


40年間気にしたことのなかった自分が日本人であるということ。


まさか日本人の僕が『和』の要素を取り入れたストリートウェアーを作るなんてとは思いもしませんでしたがそれほど自分にとっての強烈な体験だったようです。


WHIZ的に表現された『和』はいい意味で『和』を感じさせないWHIZ的な解釈で進めたつもりです。


日本で着たってパリで着たって日本人として個人として舐められない気持ちの『凛』としたストリートウェアー。


また新しい扉をあけたWHIZ LIMITED 2017 SPRING / SUMMER COLLECTIONお楽しみください。


明日はLUMP TOKYOでお待ちしています。